お弁当と対を為すものとして日常的に用いられてきた。日用品

水筒・古来は、ヒョウタンや竹の筒のように、自然のままで容器として使える植物はもとより、動物の胃袋や膀胱を利用した革袋、木や紙で形成した器に漆を塗布することで耐水性を持たせた漆器類、木製品、粘土による陶芸品など、その地域で入手可能な、様々な素材で作成されていた。

珍しい物では、ダチョウのような大型の鳥類の卵に穴を空けて中身を吸い出した後、洗浄した殻を水筒として用いた例も有る。

むしろ竹やヒョウタンのように、採集したままで耐水容器となりうる都合の良い素材は稀であり、木材の接合部をミツロウや膠で密閉したり、漆や柿渋などの塗装によって水漏れを防ぐなど、液体を無駄なく運ぶために、水筒に用いる素材に対して世界各地で数々の工夫が行われていた。

アフリカ原産とされるヒョウタン類が、栽培植物として世界各地に広まったのは、食用としてよりも、ヒョウタンの耐水容器としての有用性が高かったからであり、同時に耐水容器に対する人々の需要がいかに強かったかを物語る一例とも考えられる。

ただしヒョウタンは自然乾燥させただけの状態では水が少しずつしみ出るので、長期間使用する加工品では柿渋や漆などの耐水塗料による目止めと腐食防止のコーティングが必要であった。
update:2010年02月19日